2017年3月10日金曜日

第3節 川崎 VS 柏  -著しく向上したSHの守備の強度-

J1リーグ 第3節 川崎 VS 柏.

川崎と柏の布陣はともに4-4-2.



報道通りに奈良がCBに入った.
ただし,CBの右.プレーを見る限り,右CBが適切かと.
ACLはホントに左CBだったのか?

それは置いといて,川崎の両SHをみる.
鬼木達の選択は,左に登里で右に小林.
以下では,この両SHの守備の強度を見ていく.
結論から言うと,堅くて良かった.

まずは,登里.


前半の37分.
右から左にゆっくり攻める柏.
柏CB5番が前を向いてボールを持った場面.

登里はサイドに開いた柏26番に釣られること無く,しっかり中央にいる.
まずは,図に示したネットとの間をグラウンダーのパスで通させないことが大事.

柏CB5番は,サイドの柏14番にロングパス.



柏CB5番の非常に精度の良いパスが,柏26番に通る直前の場面.
車屋はしっかりと反応している.

この後,柏26番はしっかりとボールを収めて,前を向く.
しかし,その瞬間に後ろから登里がゴリッとボールの前に身体を入れて奪い返す.


上記の直後を,遠いカメラから見たところ.


登里は,かなり長い距離を走っているのが分かるかと思う.
車屋は,縦の突破を抑えて時間を稼ぐ.
その間に登里がプレスバックして奪い返す.

車屋が縦をしっかり抑えているので,登里は容赦なく身体を入れることが出来る.
非常に良い守備.
これが出来るか出来ないかで,SHの価値はもの凄く変わる.

続いて,右SHに入った小林.
荒削りな部分が見られるが,奮闘していた.



場面は中村のシュートが選手に当たり,クリアボールが柏の14番に落ちたところ.
ここから柏のカウンターが始まる.
小林はちょうどバイタルエリアに居る.



中に向かってドリブルで駆け上がる14番.
そこへ前線から猛然と戻ってくる小林.



小林のプレスにより,柏の14番は横パスを選択.
見事にプレーを遅らせて,カウンターを阻止する.

このプレーは,さぞかしスタジアムを盛り上げたのでは無いかと思う.


このような感じで,両SHの守備の強度がもの凄く強かった.
見ていて気持ちが良かった.

ただし,これだけ走り回るので,体力の消耗は激しい.
特に登里は,攻撃で縦への突破を繰り返していたこともあり激しく消耗する.
前半の終わりくらいには息切れしている雰囲気はあり,68分に交代.
それでも攻守に渡って奮闘した.

小林もこれだけの意識を持って望んでくれれば非常に良い.
登里が26番から奪ったようなプレスバックはあまり見られなかったように思えるが,SBとの連携が良くなれば出来るようになる.

何にしてもホームでの勝利,良かった.

では.

以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.