- 自陣からのビルドアップ
- 3センターの両端のスペース
- 躱された前線からのプレス
3つとも守備についてです.
1.自陣からのビルドアップ
川崎フロンターレは,自陣の深いところからボールを繋いで,相手をハーフラインの向こうまで押し込めたい.
けど,それがなかなかうまくいかない.
その原因の一つとして,図のようにな状況がある.
川崎フロンターレのセンターバック2枚に対して,サガン鳥栖がしっかりとフォワード2枚でチェックに来ている.
両サイドバックを高い位置にあげるため,センターバック2枚で運ばないと行けない.
谷口は,足下がうまい方だと思うが,数的同数で運ぶのは辛い.
かつ,サガン鳥栖のフォワードは,うまく田中へのパスコースを消すように動いている.
解決策は,図のように田中をセンターバック2枚の間に落とすこと.
ボールを運ぶのに人数をかけることになってしまうが,運べないよりは良い.
前半の30分近くになって,ようやく動いた様子.
遅い.
2.3センターの両端のスペース
川崎フロンターレは4-3-3なので,4-4-2に比べたら中央の両端が空く.
どうするのかと思っていたら,狙われて終わっていた.
例えば,前半の6分
長谷川はプレスに行くのだが,そのまま突破される.
なんとか追いついた大島がスライディングで止める.
前半の32分.
長谷川は,サイドバックへのコースを消しながら,センターバックへプレスをかける.
サガン鳥栖のセンターバックは空いているスペースが分かっているので,サイドに張っているフォワードにパスを通す.
もちろん,登里がマークについているが,サイドバックがすぐにサポートに行くため,数的有利に進められる.
川崎フロンターレは,それほど対策をしていたように思えない.
考えられる対策は,攻められているサイドのフォワードを1枚落として,4-4-2で固める方法がある.
ただ,川崎フロンターレの前線3枚は,守備に対して凄く軽い.
諦めて,中央の3人で横幅をしっかり埋めた方が良いかもしれない.
かなりの運動量を求められるが.
3.躱された前線からのプレス
川崎フロンターレは,かなり高い位置からプレスをかける.
アクティブな時間が増えるので好ましい.
けど,けっこう簡単に躱されていた.
サガン鳥栖からは,むしろ誘われたような印象すらある.
前半の8分.
サガン鳥栖がボールを保持しているが,川崎フロンターレは,積極的に前にでる.
サガン鳥栖は,あっさりとゴールキーパーまでボールを戻す.
ゴールキーパーは,中央に大きく蹴るのではなく,サイドの味方へロングパス.
これがけっこう通ってしまう.
酷いときは,前半25分のように,サイドに張ったフォワードまで一気にパスが通る.
対策としては,サイドバックに頑張って貰うしか無いかと.
ボールの滞空時間の間に,猛然と寄せてドカンと跳ね返す.
そもそも,前線3枚はプレスというよりも,居るだけの印象が強い.
サガン鳥栖のゴールキーパーが,落ち着いて良いパスを出せているのが問題かも.