2017年4月30日日曜日

セレッソ大阪 VS 川崎フロンターレ -意図的なハンド-

後半86分.
2失点目につながる場面.



セレッソ大阪のゴールキーパーからのロングキックを,谷口とセレッソ大阪の9番が競っていることろ.

左図をみるとわかるように,ハンドである.
左図だと,谷口を押さえる手が偶然当たったように見えなくもない.

しかし,それは右図の別のカメラから見ると,違うのが分かる.
9番の身体の中心とボールの落下地点がずれている.
谷口の身体に9番の右手は触れていない.
図からは分からないが,右手はボールが落下する直前に出てきていた.

明確に意図を持ってハンドを行っている.

この後,こぼれ球を拾われて失点する.

審判にはハンドのファールをとって欲しかったが,審判が悪いわけでもない.

悪いのはセレッソ大阪の9番ただ1人である.
審判にばれなければ良いという気持ちは,サッカーの価値を著しく貶める.

非常に哀しい.

画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.

2017年4月26日水曜日

川崎フロンターレ VS 清水エスパルス -攻撃の起点は誰なのか-

概要


押し込んでからの崩し方,および攻撃の起点は誰であるべきなのか考えてみた.

押し込んでからの攻撃


前半の13分.
左から右に攻める川崎フロンターレ.



左サイドで車屋がボールを保持している.
清水エスパルスはボールサイドに寄せて,全員で4-4-2のブロックを形成している.

ここまで寄せられていると,崩すのは辛いのでサイドチェンジ.


谷口を経由して中村,ネットとボールが渡っている最中.

中村がボールを受けたタイミングで,三好が清水エスパルスのサイドハーフとボランチの間に入ってきている.
この動きにより,清水エスパルスのサイドハーフが三好に気を取られて中に絞っている


ネットはそのままサイドの登里へ.
出来上がったのがこの場面.

三好が気を引いてくれたため,清水エスパルスのサイドハーフは登里へ間に合っていない
登里にプレスに来たのは清水エスパルスのサイドバック.

サイドバックの登里に対して,サイドバックがプレスに来ている.
チャンスである.
しかも,三好は,清水エスパルスのサイドバックの裏にしっかりと走り込んでいる.
三好は,サイドバックの裏にスペースを作るべく動いていたのだろう.良い.

サイドチェンジをしたばかりなので,スペースはかなりある.
三好のケアには,清水のボランチまたはセンターバックが出てくるが,どちらが出てきても構わない.
サイドハーフとサイドバックを置き去りに出来た段階でかなり良い崩しになっている.


・・・・けど,普通にネットに戻すんだ.
まあ,登里は普段左サイドで,今回はいろいろな事情の元で右サイドにいるから..
タッチライン上へのパスは出しにくいのかもしれない.
・・・けっこう空いていたけどね.

清水エスパルスのサイドバックがサイドで前に出たということは,逆サイドの奥(図の緑)が空く.
しかも,川崎フロンターレの選手は3人も残っている.
さらに,ネットも十分に余裕を持ってボールを持っている.
大きくサイドチェンジだね?


・・・普通に細かくつないでた.
それで谷口が大きく前にトラップして,その勢いで図の緑の場所へスルーパスを出す.
トラップやボールの蹴り方でパスのだしどころは分かりやすく,清水エスパルスのサイドバックがパスカット.
そのままカウンターを喰らい,失点.

もちろんパスが通ればチャンスにはなる.
しかし,なぜ谷口にあのようなリスクの大きいパスを出させるのか.
谷口は,この時間の前にも少なくとも2本,ビルドアップの段階でパスカットされている.

谷口は,センターバックでみると足下が上手い方ではある.
けど,ボランチとしてみたら,そうでもない.
スルーパスをズバズバと通せるとは思えないのだが.

余談にはなるが,この一連の攻撃で右センターバックの奈良はボールに関与していない
ボランチが2人ともディフェンスラインに落ちていたので,関与する余地がなかった.
無駄がある.

守備の時に4-4-2の布陣を引いてくる相手は,やはり多い.
何処のポジションの選手が出てきていて,何処が空いているのかしっかり見極めて攻撃して欲しい.

両センターバックが起点?


川崎フロンターレは,ボランチを1人センターバックの間に落とし,3バックで攻撃を組み立てる事が多い.
相手が4-4-2だとしたら,川崎フロンターレは3バックの誰かが空く.

基本的に相手の守備は中央を固めるので,3バックの両脇の選手のどちらかが空く.
従って,空くのは左の谷口,または右の奈良になる.


チームとして,この2人のどちらかに攻撃の起点にするので良いのだろうか.


今回の清水エスパルス戦で,谷口はパスカットを何回かされ,その一回は失点につながっている.
本来だったら攻撃の起点になれるボランチを,センターバックの間に落とす意味はあるのだろうか.
最終ラインからロングボールを出さないのなら,ボランチはサイドで攻撃の起点になるのが良いかと思う.

実際,中村はこの試合でも何回か3バックのサイドの位置に入り,攻撃を組み立てようとしていた.

中村は臨機応変に対応できていたというべきか,ネットは指示を忠実に遂行していたというべきか分からないが.
いずれにしろ,押し込んだ後の攻撃も,まだまだやるべき事はたくさんありそう.




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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.

2017年4月23日日曜日

川崎フロンターレ VS 清水エスパルス -ボランチの役割-

概要

攻撃の時,相手自陣に押し込んだあとの,ボランチの役割がわからない.
特にネット.
明確な答えは無いのかもしれないが,気づいた問題点を整理してみた.

布陣

川崎フロンターレの布陣は4-2-3-1で,清水エスパルスは4-4-2.
清水エスパルスのフォワード2人は,かなりしっかりと守備もするため,なかなか崩すのが難しい.




攻撃におけるボランチの役割

前半の4分くらい.
左から右へ攻める川崎フロンターレ.



前線からボールをネットまで戻したところ.

川崎フロンターレは,ネットをセンターバックの間に落とすことがおおい.
この位置にネットを落とす意味がわからなくなってきた.

ネットを落とす意味は,以下の3つだと思っていた.

① 縦パスを通せる.
② 中央からサイドバックまでサイドチェンジのパスを一気に通せる.
③ ①と②を織り交ぜることにより,相手の守備の狙いを曖昧にさせる.

特にネットは,キックフェイントなどで③が上手くできる.
しかし,今回の清水エスパルス戦で,ネットによる大きなサイドチェンジは前半45分の間で1度しかなかった
その結果,清水エスパルスは守備の狙いを絞れて守りやすかったのではないかと思う.

以下,確認していく.



先ほどの場面から,右サイド奥にボールが行き,再びネットまで戻ってきたところ.

ネットは逆サイドの車屋めがけてロングボールを蹴ろうとしている.
それに合わせて,清水のサイドバックとサイドハーフが車屋の方へ詰めている.
川崎フロンターレの方では,阿部が裏に抜けている.

阿倍の進む向きと清水のサイドバックとサイドハーフの向きが異なるので,なかなか良い場面

この後,ネットは清水の動きを警戒してロングボールを蹴らなかった.
しかし,こういった場面を何度も作って,清水エスパルスの守備を揺さぶりたい.

だが,ネットは大きなサイドチェンジを前半45分の間で1度しかしなかった.
その結果どうなったかというと,以下のようになる.



前半の30分.
右サイド奥から,ネットにボールが渡り,ネットが前を向いてドリブルしている場面.
ネットは勢いよく振りかぶるのだが,清水のサイドハーフとサイドバックは中しか見ていない.
逆サイドの車屋は無視.
車屋にまで蹴られる可能性を一切考慮していない.

もちろん前半4分のときと比べて,清水の選手の位置は異なる.
しかし,外への意識は全然なさそうに見える.

まあ,この後,ネットは三好まで縦パスを通すんだけどね.
清水エスパルスの選手は密集しているから,その後がなかなか続かない.

攻撃が単調すぎて,守備する側としては狙いを絞り易い


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2017年4月10日月曜日

川崎フロンターレ VS ヴァンフォーレ甲府 -ボランチの攻撃とサイドバックの役割-

概要

前半15分ほどを頑張って見た.

①布陣,②ボランチの攻撃時における位置,③サイドバックの役割を担う選手について見ていく.
特に②のボランチの位置については,得点不足につながっているような気がする.

布陣


川崎フロンターレは3-4-3で,ヴァンフォーレ甲府の布陣は3-5-2.




ボランチの攻撃時の位置

前半の3分くらい.



セットオフェンスから,左サイドを突破して長谷川がクロスを上げた場面.
クロスの先は,小林とハイネルの2人だけ.
ウイングバックのハイネルが上がっているのは立派なのだが,それでも2人しか居ない.
この後,ハイネルとゴールキーパーが競り合って,バイタルエリアにゴールがこぼれるが,後続が無いため単発の攻撃に終わる.

このような感じで,サイドを崩して突破したとしても,クロスの先は2人.
後続も無く単発で終わるような場面が15分の間に2回あった.


もう1人,クロスの先に追加するとしたら,トップ下の中村またはボランチのネットか森谷のどちらかになる.

これらの選手がどこに居るかというと,時間を少し戻して崩す直前.



中村は崩しに参加している.
一方,森谷とネットは後ろでサポートするような位置に居る.

クロスの先に厚みを増すためには,森谷はネットが居る位置に,ネットはもう一列前に居ないといけない.
車屋の後ろには,谷口と奈良が居るのでなんとかならないだろうか.


サイドバックの役割を担う選手


セットオフェンスのとき,川崎フロンターレはボランチの選手を一枚下げて,両サイドの選手を押し上げる.
押し上げられた選手は,サイドの攻撃の起点となる.

ボランチを一枚下げるのは,4バックの時によくあるやり方.
しかし,川崎フロンターレは3バックでもボランチを一枚下げる.
このとき,今の川崎フロンターレの布陣だと,押し上げられるのは車屋と奈良になる.

車屋は,問題ないが奈良が攻撃の起点になれるのか疑問がある.
例えば,前半の3分のセットオフェンス.



車屋は,目の前に相手が居るにもかかわらず,その裏にズバッとパスを通すことが出来る.
セットオフェンスのときは,このようなパスを出せることが攻撃の起点として重要である.

奈良はこのような攻撃の起点になれるのだろうか.
そもそも,こういった役割を奈良に割り当てるべきか疑問がある.
まあ,けが人続出でどうしょうもないのかもしれないが..

それでも,やりようはある.
ボランチが降りたときに,奈良は押し出さなければ良いだけ.
何も絶えず左右対称に選手の動きを組み立てる必要は無い.

けど,3バックでさらにボランチを降ろすメリットはあるのか改めて考えて欲しい.
最終ラインでネットがする仕事は,谷口がすれば良いだけでは無いのか?


セットオフェンスのときの,最初と最後でボランチの位置が中途半端な気がする.
どうなのだろうか.


余談.
プレビューで狙い所とした40番は,終了間際になってようやく足をつっていた.
ギリギリ耐えられてしまったか....


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2017年4月7日金曜日

第6節 川崎フロンターレVSヴァンフォーレ甲府 プレビュー

川崎フロンターレ VS ヴァンフォーレ甲府 

プレビュー 


8日に行われるヴァンフォーレ甲府戦のために,第4節のヴァンフォーレ甲府VSコンサドーレ札幌を見た.
①布陣,②フォワード2人の守備,③サイドの守備,④狙い所を見ていく.

布陣


第4節のヴァンフォーレ甲府の布陣は3-5-2.




守備をほぼしないフォワード2人


前半4分.
右から左へ攻めるコンサドーレ札幌.それを引いて迎え撃つヴァンフォーレ甲府.



ボールは,コンサドーレ札幌のセンターバックからサイドに開いた選手に渡ったところ.
ヴァンフォーレ甲府は,3センターの40番が前に出てボールへアプローチをしている.

図から分かるように,ヴァンフォーレ甲府のフォワードは,ボール側へ寄せる気が無い
特に9番は中心付近に居て,ボランチさえ見ていればOKみたいな雰囲気がある.

もう1人のフォワードの11番は,ボールサイドにはアプローチするが,逆サイドの時にはさすがに追わない.

ヴァンフォーレ甲府は,5バックでミッドフィルダーが3枚.
したがって,中央の守りが薄くなるので,普通は前線のサポートが入るのだが..


より顕著なのが以下の場面.



前半19分.
コンサドーレ札幌がボールを後ろに下げ,それを追ってヴァンフォーレ甲府が前に出てきているところ.


コンサドーレ札幌のセンターバックから,サイドに開いた選手にパスが渡る.
このとき,逆サイドの40番は札幌のボランチにめがけてプレスをかける.


コンサドーレ札幌は,よく見ていて,狙われているボランチには出さずにセンターバックを経由してサイドチェンジ.
ヴァンフォーレ甲府は,逆サイドの40番までプレスに来ているのだから,サイドチェンジはさせない,せめて遅らせる必要がある.
それを担うのはフォワードだが・・・・9番は動かず.

必死で戻る40番.
このときの40番の手の動きを見ると,9番を抑えるようにしている.
これは,9番はチームとして守備をほとんど免除されているということなのかな?



40番は戻るけど,そうそう追いつけず,あっさりとここまで侵入を許す.

このように,ヴァンフォーレ甲府のフォワード,特に9番は守備をしない
また,もう1人のフォワード11番も,ボールサイドの時はプレスにそれなりに行く.
しかし,11番は9番を超えてプレスに行くことは無い


サイドの守備


ヴァンフォーレ甲府のフォワードの2人は,中央付近にとどまることが多い.
従って,サイドでの守備が手薄になる.
その例が,以下の場面.


ビルドアップするコンサドーレ札幌.
コンサドーレ札幌の選手が降りて,それに釣られて40番が前に出てくる.


そのうらにズバッとパスが通る.
ヴァンフォーレ甲府のフォワードの守備が非常に緩いので,40番が釣り出されるのはしょうが無い.
しかし,釣り出された裏のケアは全く出来ていない様子.
狙い目である.
この後,40番はしっかりとプレスバックはしていた.

話は変わるが,このときボールを受けたのはコンサドーレ札幌フォワードの都倉.
・・・・・川崎フロンターレでセンターフォワードとして成長して貰うという方法はなかったのだろうか..
このようなパスを受けて,しっかり前を向くプレーも出来ているのだし...


ヴァンフォーレ甲府の狙い所


以上を念頭に,ヴァンフォーレ甲府の狙い所を考える.

まずは,フォワードがプレスにあまり来ないのでじっくりとキープする.
そして,できるだけ9番が居る方から攻める.そうすれば,フォワード2人は無力化出来る.

その上で,狙いはミッドフィルダーの40番と21番.
中央のラインを3人で守るので,かなり体力を必要とする.

特に,上記で示したように40番は非常に献身的である.
40番は,かなり運動量を必要とするタスクを担っている.
これだけの運動量を課しているにもかかわらず,第4節まで途中交代は無くフル出場している.
確かに,献身的な選手なので替えが効かないのかもしれない.
しかし,負担をかけすぎである.
というわけで,40番にさらに負担をかけて体力的に試合から退場して貰おう.

まあ,その前にけが人続出で川崎フロンターレの選手が退場しそうだけど..
踏ん張って欲しい.

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2017年4月2日日曜日

第5節 川崎VS仙台 崩しきったサイドと懐かしい戦い方

川崎フロンターレ VS ベガルタ仙台 


後半も見ました.
勝った試合は快く見返せる.
今日は2点目につながるサイドの崩しっぷりと,しばらく見られなかった懐かしい戦法を見ていく.


崩しきったサイド


後半終了近くの81分.
左から右に攻める川崎フロンターレ.



ネットが中央でボールを保持している.
ベガルタ仙台は,5-4のブロックを作って待ち構えている.

ここからボール回しをひたすら続けて・・・・.




出来上がったのが,この場面.
中村がディフェンスラインと中央のラインの間で前を向いてボールを持っている.
中央のラインといっても,11番と18番しか居ないが.

ベガルタ仙台にとっては,なかなかのピンチだと思うが・・・.
左サイドハーフ(左シャドー?)に入った11番は歩いてしまっている.
逆サイドのボランチは画面にも映っていないし.

プレビューでも書いたガス欠またはやる気を奪うことに見事に成功.

11番はキックオフ当初1トップに入っていた.
その後の選手交代で左サイドハーフに入っていたのだが・・.
まあ,90分持たせるのは,かなり厳しいと思う.
それでも11番は,この後けなげにボールを追いかけていた.

ベガルタ仙台は,5バックであるにもかかわらず,中央サイドの選手に4-4-2とほぼ同様の守備のタスクを割り当てていた.
この時点で間違っている.
11番には激しく同情する.


ちなみに,この一連のプレーで,また小林がサイドを突き破りクロスを森谷が得点する.

80分10秒に登里が競り合ったボールを谷口が拾い,森谷がゴールを決めたのは81分34秒.
この間にベガルタ仙台の選手は,ボールに触れず.
つながったパスの数は32本!!

選手の名前を書くと以下の通り.
谷口-中村ー登里-車屋-森谷ー奈良ー森谷ー板倉ー森谷ー板倉ー車屋ー板倉ー車屋ー森谷ー板倉ー登里ー森谷ー小林ー板倉ー中村ー板倉ー奈良ーハイネルー中村ー小林ー長谷川ーハイネルー奈良ー板倉ー長谷川ーハイネルー小林ー森谷!

・・・ベガルタ仙台の選手には同情しかない.


懐かしすぎる戦い方

後半開始早々の48分.
左から右へ攻める川崎フロンターレ.


仙台の前線からのプレスをなんとか凌いで,ネットがボールを拾い中村にボールが渡った場面.
そこから,中村はすぐさま前を向き,前線にスルーパス.
スルーパスは,全力で走る小林にピッタリ合う.



小林はそのまま中央へドリブルしていき,シュート.
力みすぎたのか,シュートは大きくクロスバーを超えて彼方へ飛んでいく.


・・・・な,懐かしのカウンターではないですか.
そういえば,中村憲剛といえば,カウンターの出し手として一世を風靡した選手.
そのパスの受け手は,ジュニーニョ.
シュートがゴールの枠を外れて遙か彼方に飛んでいくところまで,そっくり

シーズン当初は,鬼木達の変わらぬ様子に込み上げてくるものがあったが,こんなところでも見せてくれるとは.
・・・いかん,少し視界がにじむ..



ポゼッションとカウンター,どちらか一辺倒にならなければさらに良い戦い方が出来る.
ちなみに,このカウンターの時のパスの本数は,ネットー中村ー小林なので2本だけ.
さきほどのポゼッションからのゴールでは,パスの本数は32本.

どちらでも得点していれば,なかなか格好良かった.
是非,カウンターも武器として磨いていって欲しい.



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2017年4月1日土曜日

第5節 川崎フロンターレ VS ベガルタ仙台 成功したサイドの崩し

川崎フロンターレ VS ベガルタ仙台 

前回,ベガルタ仙台のサイドの守備とスローイン対応が甘いことを指摘した.
その結果がどうであったか見ていく.

両チームの布陣

ベガルタ仙台は前節と同じ3-4-3.
川崎フロンターレも同じ3-4-3.川崎は怪我人続出中のための布陣かと思われる.




サイドの守備の隙を突いた素晴らしい得点

まず,先制点につながったサイドの崩しを見ていく.


右から左へ攻める川崎フロンターレ.
右サイドで奈良とハイネルでボールを奪い,車屋→ネット→大島とボールが渡った場面.

ベガルタ仙台の10番は,守備する気が無い
その状況でボランチ18番が前に出ている.
その二人の裏を狙う中村.



大島から中村にボールが通る.
中村はすぐさま反転.
小林は,ベガルタ仙台のセンターバック5番とウイングバック2番を引きつけている.
そのため,サイドに開いたハイネルはフリー.

ハイネルは,最初にボールを奪うのにも貢献している.
ベガルタ仙台の10番がサボっている間に,ハイネルは攻撃に貢献すべく前に上がっている.・・・・うむ,素晴らしい.



中村からハイネルにボールが渡る.
ハイネルは,ウイングバック2番が前に出てきたのを見て,すぐさま小林へ.

その後,小林はセンターバック5番をぶち抜きクロス.
クロスに合わせた長谷川が綺麗に先取点を獲得する.
見事な流れだった.

10番がサボった隙を突いて,ボランチ18番を釣り出しその裏,ウイングバック2番を釣り出しその裏,最後に小林の個人技.見事にサイドを突破した.


ベガルタ仙台は,どう対応すべきだったのだろうか?
まず,10番はしっかり戻るべきであった.
それから,ボランチの18番は10番が戻るまで前に出るべきで無かった.
また,中村に前を向かせないために,センターバックは一人前に出ることも出来たはず.

左センターバック5番とウイングバック2番の対応はどうするのが良かったのか?
中村が前を向いてボールを持ったので,下がりながら中央に絞るのはしょうがないと思う.ただ,重なりすぎているようには見える.

中央に絞って外のハイネルに出させることは成功した.
しかし,その後,ウイングバック2番はハイネルに寄っていく.
ここでは,10番が戻ってきているのだから,10番はハイネルに行かせるべきだったかもしれない.
まあ,中村が前を向いた段階でサイドの人数は3対3.対応は難しい.

変わってしまったスローインの対応

前節の試合を見て,ベガルタ仙台は,ボールより前に攻撃の選手を3人残すと指摘した.
その様子を以下で確認する.



・・・残念ながら1人減って2人になっていた..
逆サイドの選手が2~3メートル下がっている.
図では,ハイネルが中央に入りすぎていたためとも見られる.
しかし,他の場面でも基本的にボールより前には2人だった.

まあ,前節ではスローインから決定的な場面も作られていたし,修正するよね...



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