第3節のFC東京 vs ガンバ大阪を少し見て,FC東京の守備を確認した.
まずはフォーメーション.
FC東京はオーソドックスに4-4-2.
4-4-2なので,もちろん最初の狙いは両サイドハーフ.
両サイドハーフが,中央に絞るのか,サイドに釣られるのか,さらにプレスバックはあるのかを見ていく.
結論から言うと,FC東京の両サイドハーフは,いずれかの穴を抱えていた.
以下では,それを見ていく.
まずは,左サイドハーフの15番を見ていく.
前半10分頃.
左から右にゆっくり攻めるガンバ大阪.
それをブロックを組んで迎えるFC東京.
ガンバ大阪のセンターバックからフォワード(FW)に縦パスが入る.
それをフォワードはワンタッチで落とす.そして,ボールがウイングバック(WB)に渡ったところ.
FC東京の左サイドハーフ15番は,裏を取られたことになる.
ガンバ大阪のウイングバックは前を向いており,フォワードもサイドに張り出している.
FC東京はサイドバック一人しか残っていないので,なかなかのピンチ.
FC東京サイドハーフ15番は猛然とプレスバックをしなければならないのだが・・・
・・・離されている.
ドリブルで前進するガンバ大阪ウイングバックより,むしろ遅い.
FC東京サイドハーフ15番は,プレスバックする気があまりない.
FC東京ボランチ8番がそばに居るから,良いということにはならない.
ボランチ8番は,中央付近に居るフォワードをケアする必要がある.
もちろん,センターバック5番はディフェンスラインに戻る.
15番は,ドリブルしているウイングバックにプレスに行かなければならない.
このような場面が何度か見られた.
15番は前にかけるプレスは積極的だが,後ろへのプレスはかなり消極的であった.
続いて,FC東京右サイドハーフの17番を見ていく.
左から右にゆっくり攻めるガンバ大阪.
ボランチから右センターバックにボールが出たところ.
ボールと反対側に居るFC東京の右サイドハーフ17番を見てみると・・・身体がサイドの方に向いている.
17番は,サイドに張っているガンバ大阪のウイングバックが気になる様子.
17番の守備の意識はそこそこ高いのだが,それがサイドに向きすぎている.
したがって,サイドに釣られて,ボランチとの間を空ける可能性が高い.
最後に,4-4のブロック全体のボールへのシフトを見る.
前半23分.
ガンバ大阪の中央のセンターバックから,サイドに降りてきたフォワードへパスが渡る.
フォワードは振り向いてドリブルし,サイドに張り出しているウイングバックへパス.
そのサイドバックからフォワードにワンタッチでボールが戻った場面.
FC東京のディフェンスラインは滅茶苦茶になっている.
逆サイドのセンターバックとサイドバックが全く絞っていない.
中央のラインもひどい.
確かに,ガンバ大阪の素早い攻撃であったが,フォワードがドリブルしているときに時間はあったはず.
この状況がどれだけよろしくないかは,第1節の大宮アルディージャと比較するとよく分かる.
大宮アルディージャは,縦横としっかり圧縮されていて,選手間の距離がそこそこ均一なのが分かるかと思う.
まったく同じ状況での比較は出来ないので難しいが,FC東京は守備に綻びがだいぶあるように思える.
まとめると,FC東京の守備にについて以下のことが言えそうである.
1.左サイドハーフ15番は,プレスバックをサボることが多い.
2.右サイドハーフ17番は,サイドに意識を取られすぎることが多い.
3.全体的に守備のときの選手間の距離が統一されていない.
まあ,週末の試合の前に,今日ACLがあるんだよね..
では.
以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.