2017年2月28日火曜日

第1節 大宮 対 川崎 噛み合わない川崎の攻撃

J1リーグ 1st 第1節 大宮 VS 川崎.
今回は噛み合わない川崎の攻撃をみていく.



まずは,前半27分.左から右に攻める川崎
ネットからのサイドチェンジが田坂に渡った場面.
中村は中央の様子を確認しつつ,走る.


その後,田坂からのボールを受けて,前にドリブル.
そして,DFラインとGKの間に早いグランダーのクロスを出す.
しかし,家長と小林が見事に重なっている.
クロスは,誰にも触れられることなく,そのままタッチラインを割る..



中村のクロスを別のカメラでとらえた場面.
DFにもGKにも触れられず,クロスとしてはなかなか良い.
昨年までであれば,逆サイドに大久保が詰めていて一点!だったんだろうけどね..


場面は変わって前半5分.


谷口と大前の接触があり,大宮の選手は一瞬足が止まる.
しかしファールはなく,川崎のカウンターが始まる.



ネット,小林,家長と素早くワンタッチで繋ぐ.



それで,家長が前を向いた場面.
家長は,中央からサイドに流れてきている.
よって,自分がいない中央に誰か走り込んでいることを期待しているはず.
しかし,走り込んでいるべき中村は歩いていて,かつ,相手選手の陰になっていて見えない.
結局,家長は無謀な特攻をしてボールを失う.

このように,家長と中村の意図が噛み合っていない.
もちろん,家長は出来るだけ早くチームに馴染むよう努力すべきである.
しかし,他の選手もそれを後押ししなければならない.

最初の中村のクロスなら,「なんで詰めてないんだよ!」ではなく,「俺ならあそこにクロスを出せる!分かったか!」とか.
小林は重なっているんだから,何か家長に声をかけて欲しい.

カウンターの場面は,トップ下の選手が歩いていて,さらに相手選手の陰にいるなど論外.
前に走らないなら,せめて相手選手の陰から出て,自陣を指さして「戻せ!」くらい指示をして欲しい.
何やってるの?これ.

家長は,中村や小林に比べてかなり周囲に気を遣ってプレーしている.
そう見えたのは,私だけだろうか.

では.

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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.

2017年2月27日月曜日

2017年 第1節 大宮 対 川崎

J1リーグ 1st 第1節 大宮 VS 川崎.

大宮の布陣は4-4-2,川崎は4-2ー3-1.




前半10分までを詳しく観た.
大宮の44番,左サイドハーフ瀬川が良かった.
川崎の縦パスを上手く遮り,流れを断ち切った.




左から右に攻める川崎.
まずは,大宮の4-4-2のブロックの様子.

逆サイドの選手が,縦半分(センターマークよりボール側)まで入る.
DFラインもかなり浅く,縦横をしっかり圧縮する.



ゴール前でも同じようにブロックを作る.
図は,川崎がスローインで少しボールを戻した場面.
逆サイドのSHとSBは,ほぼ真ん中まで絞る.

この4-4-2のブロックの強度がどの程度かは,SHの動きを見ればわかる.




まずは,SHが機能しなかった例から.
前半1分,川崎のビルドアップ.



谷口にボールが入った瞬間,田坂がボールを受ける動きをする.
それに釣られて,SH瀬川は,CMFとの間を空けてしまう.
大宮は,その間を通されて,前線の小林までボールを通される.
4-4のブロックを作るなら,やってはいけないプレー.

対して川崎は,このようなシーンをたくさん作り,崩していきたい.
このように,最初は,もろいブロックかと思われた.

しかし,これ以降のSH瀬川は秀逸なプレーを見せる.




10秒後.
田坂のスローインが,谷口に入った場面.
谷口はボールキープしながら,点線で示したラインのパスを入れる機会をうかがう.
しかし,今度のSH瀬川は,田坂に釣られることなく,中央に絞って縦パスのコースを消す.



谷口は,縦に出せなくて,とりあえず田坂に預ける.
それをみて,SH瀬川は田坂へ猛ダッシュ.
田坂は慌てて(?)谷口へ戻す.
このタイミングで大宮FWの二人もプレスをかけており,川崎は危うくボール奪取されそうになる.


ビルドアップでの守備だけでなく,ゴール前での守備もなかなか良い.



場面は,家長が背中を向けてボールキープし,CMFのネットへボールを落とした場面.
ネットは前を見てボールを保持している.
SH瀬川は,SB田坂にボールが入ることを頭に入れ,少し前に出る.





しかし,ネットはキックフェイント(?)で蹴らずにボールを持ち直す.
その後,すぐさま中央の中村へパス.
中村へのパスが通るが,SH瀬川が詰めている.

そこは,けど中村.
SH瀬川を軽やかに躱して,シュートまで持ち込む.
しかし,この躱す動作の間にCBがしっかりと詰めて,シュートコースを消し,コーナーキックに逃れる.

SH瀬川のプレスがなければ,中村はもっと余裕を持ってシュートを打てていた.
SH瀬川は,ネットが大きく蹴ろうとしたら田坂にプレスをかけるよう動き,大きく蹴らないと判断した瞬間に中央に絞っていた.
状況の判断力が非常に高い.



SH瀬川は,守備だけでなく攻撃にも奮闘する.



場面は,大宮の攻め.
センターライン付近からのFKからボールをつなぎ,SBが上がって出来たスペースに居るCMF茨田へボールが入った場面.
CMF茨田は,そこから一気に裏にロングボール.




上記をゴール裏のカメラから捕らえた場面.
SH瀬川は,DFライン上を中央に向かって横に走り,パスが出る瞬間に裏に抜ける.
谷口のナイスディフェンスに阻まれるが,決定機を演出.

SH瀬川は,攻守にわたって獅子奮迅の働き.
このような動きが出来るSHが増えてくると楽しくなってくる.
ただ,やはり体力は90分保たないのか,後半18分には交代していた..

瀬川の動きは良かったが,教科書通りの動き.
従って,読みやすい.

川崎としては,このような守備をされることを事前に織り込んで望んで欲しい.
ただし,教科書に載っているような動きなので,崩すのは難しい.
けど,SHの体力が保たないことは,昔から言われている.
とりあえずサイドチェンジを繰り返して,両サイドハーフを疲弊させるくらいして欲しい.

川崎の良いところ・・・.あれ?
鬼木達が元気そうなことかな..

では.





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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.