前線の選手たちの守備の質が違いすぎます.
川崎フロンターレのチーム内での競争の激しさが分かるような気がします.
特に小林の守備への貢献が素晴らしすぎでした.
川崎フロンターレは4-3-3.
浦和レッズは4-2-3ー1.引いて守るときは4-4-2.
小林は,そのボールをしっかりと狙う.
残念ながら,この場面ではパスカットできなかったが,しっかりと戻って相手の6番に対峙していた.
前半の5分.
それを小林は見事にカット.
パスを受けた浦和レッズのセンターバック5番がドリブルでボールを前へ運ぶ.
それを迎える小林.
小林以外の川崎フロンターレの選手は,ボールサイドへシフト中.
よって,小林の守備がものすごく重要になる.
浦和レッズの5番は,サイドに開いた24番へパス.
24番へは山根が寄せる.
それをみて浦和レッズの6番は山根の抜けたところへ走りこむ.
その6番に猛然と追随する小林.
浦和レッズの24番は,しかたなくボールを下げる.
小林は,見事に第一陣の攻撃を防ぐ.
おそらく小林の頭の中には,5番に対峙したときに,後ろにいる6番,サイドに開いた24番をとらえて準備していたのかと思う.
その後,いつの間にか山根と小林のポジションが元に戻っていて,そのまま小林は脇坂と協力してボール奪取に成功.
びっくりするくらい整理され,訓練された守備でした.
よくわからない浦和レッズの前線のディフェンス
前半の40分.
田中がパスカット.
そのまま縦に送る.
浦和レッズのフォワード14番と,右サイドハーフ41番は図のようにボールより前に居る.
それをみて,かなりの勢いで戻る浦和レッズのサイドハーフ41番.
そして,なぜかこれまた勢いよく戻り始める浦和レッズのフォワード14番.
なぜかそこまで頑張って戻る浦和レッズのフォワード14番.
サイドバック3番はしっかり長谷川を見ていたし,サイドハーフ41番も十分時間をもって戻っていた.
数的に不利な状況でもなかったのだが..
何回見返しても,なぜあれだけ頑張って戻ったのかわからなかった.
この場面の直後.
前半の41分.
そこから,シミッチ,ダミアン,田中とつなぐ.
田中はサイドを駆け上がる山根へパス.
浦和レッズの左サイドハーフ24番は,遅れているので気合い入れて戻らなければいけない.
浦和レッズのフォワード14番も,サイドハーフが遅れているのが分かるだろうから,戻ってあげてもよい.
浦和レッズのセンターバック4番は,まずディフェンスラインへ戻るべきかと.
センターバック4番も,スピード落とす.山根がクロスを上げそうなのを見て,慌ててダッシュ.
14番に至っては,なぜか前に行くし.シミッチの影に隠れるように.
山根のクロスを,センターバックの間に走りこんだ小林が決めて先制点.
攻撃と守備の両方で大活躍の小林.
さぞかし走り回ったのだろうと思うのだが,Jリーグ公式サイトによると,90分での走行距離は10.5km.
浦和レッズのフォワード14番の走行距離10.5kmと同じ.
いかに効率よく動けているかがよくわかる.
ちなみに,小林はサイドで今季初先発.
それでこれだけの動きができるのは見事.
川崎フロンターレは,どれだけの準備をしているのだろうか.