2017年3月4日土曜日

J2リーグ 第2節 水戸 VS 金沢 プレビュー

明日,J2リーグ 第2節 水戸 VS 金沢が行われる.
そのために,第1節の金沢の守備の様子をみた.

結論から言うと,金沢は非常に独特の守備をしていた.
もっと正直な言い方をすると,ありえない守備の仕方をしていた.
おそらく数世代前の守備のやり方ではないかと思う.

・・・・負けて欲しくないね.





金沢の布陣は,表記だと4-4-2.




場面は前半3分40秒.
右から左へボールを保ちながら攻める愛媛.
それを迎える金沢.

ボールはちょうど愛媛の右SBにある.
金沢の守備は,この段階でもう滅茶苦茶なのだが,とりあえず目をつぶる.
愛媛の右SBはボールを戻してサイドチェンジ.



CB二人を経由して,愛媛左SBにボールが出たところ.
金沢はそれをみて,プレスに来る.
プレスに来るのだが・・・なんか遠い.

最初見たときは,すぐに分からなかった.
愛媛SBにプレスをかけようとしているのは,金沢のSB.
そりゃ追いつかない.



愛媛は,簡単に中に戻す.
それで,愛媛ボランチがボールを持ちながら右サイドを見ている場面.

金沢の左SHは,しっかりと中に絞っている.
これは良い対応かと思うのだが,そもそもCMF(ボランチが)真ん中のラインに一人しかいない.
どこに居るかというと,DFライン.
DFラインで手を上げているのが,本来CMFの選手.
CBは画面から途切れそうなのと,画面外にいる.

CMFがCBの位置に落ちるのは,SBが躱されてCBがカバーに出たときに行うことが多い.
しかし,それはやむを得ない状況で,しょうがなく行うことが多いように思う.
金沢はそれを積極的に行う.
・・・・無いでしょう,これは.

SBは長い距離を,無謀なプレスのために走ることになる.
CMFは四六時中,後ろに入るタイミングに気を遣わないといけない.
SHは得てして中に絞るのをサボるので,中盤が下手したらCMF一枚になる.

問題ばかりだと思うのは気のせいだろうか.

前半の早い段階でSHの問題が出現していたので,以下ではそれを見ていく.




場面は前半の約9分.
愛媛CBからサイドに開いた選手へボールが出たところ.
金沢は,SBとSHでボールを挟みに行っていて,一見良い守備が出来ているように見える.
けど,他の選手の配置が話にならない.
さっそく逆サイドのSHは何もする気が無い.
中央には一人のCMFだけ.



愛媛の選手はワンタッチで前にはたいて,何とかマイボールにする.
金沢のCMFの一人は,予定通りDFラインに落ちている.
ボールに寄せているCMFの守備もおかしくて,画面では分からないが,バイタルエリアの方向を閉めるのではなく,バックパスを取りに行くような動きを見せる.

この後,愛媛は中央へボールを運び決定的なフィニッシュまでいく.
この一連の流れは,Jリーグのサイトにあるハイライトで見られる.


明日,この金沢と水戸は対戦する.
金沢は,1週間で変わると思えないので,まったく同じ状況が出現するだろう.

水戸としては,まず,センターラインを少し超えた位置でサイドにボールを当てて,SBを釣り出す.
そのSBの裏は,CB二人がケアしているので,狙わない.
CMFの横を使用する.
または,いきなり最終ライン中央にクロスでも良いかもしれない.

金沢の前線からのプレスは,一見勢いがあるように見えるが,組織的なプレスではない.
よって,ワンタッチ,ツータッチを意識すれば簡単に躱せる.
プレスバックもそう多くないので,じっくり攻めることが出来る気がする.

けっして,相手のペースに合わせて縦のロングパス一辺倒にならないようにして欲しい.

というわけで,布陣は3-4-3で.
湘南にそこそこ通用したんだし.
・・・・・・・・・・通用したと言って良いかは置いといて.
では.


以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.