2017年8月14日月曜日

川崎フロンターレ VS 鹿島アントラーズ ー爽快なダメ押し点ー

概要


首位の鹿島に快勝.
ダメ押しとなる家長の得点までの流れが,非常に爽快だった.
ついでに,セットオフェンスでの危険なプレーを見ていきたい.


布陣

川崎フロンターレは,4-2-3-1,鹿島アントラーズは4-4-2.




爽快なダメ押し点


右にあるゴールを守る川崎フロンターレ.
場面は70分ころ.
中央付近でハイネルと鹿島の選手が競り合い,お互いに頭をぶつけて倒れているところ.


ネットは,すかさず外にボールを出せとアピール.
その一方で,鹿島の9番はクロスを要求.
頭をぶつけてお互いに倒れているのだから,安全のためにも試合は止めるべき.



ボールは鹿島の30番に渡る.
ハイネルを心配そうに見るネット.
奈良も外に出すようにアピール.
相変わらずクロスを要求する鹿島9番.



しれっとドリブルで前進する鹿島30番.
ぶち切れてスライディングで止めるネット.



こぼれ球を大島が拾う.
大島は,試合を止めるためにボールをピッチ外に蹴り出す.
奈良もボールを出すように言っているのがわかる.

その後,中村に代えて小林が入ってきてスローインから開始するのだが・・・.



ボールを戻す気が全くない鹿島の選手たち.
怒る奈良とネット.

ボールをピッチ外に出したのは,選手交代のためでは無く,頭を打った選手の治療のため.
普通はボールを戻す.




スローインに対して,家長,大島,ハイネルの3人で強襲し奪い返す.
・・・やはり怒っているのか.



そのまま一気にカウンターで家長のフィニッシュ.

・・・かなり爽快.
しかも決めたのが家長.
素晴らしい.

しかし,気になるのは頭をぶつけて倒れたときの対応.
脳しんとうの可能性がある.
頭以外の部分であれば,倒れていても審判が止めない限り進めてよいとは思う.
しかし,頭をぶつけてお互いに倒れているのだから.

ルール的には,どうなっているかというと2016年以降に適用されている「競技中、選手に脳振盪の疑いが生じた場合の対応【サッカー日本代表、Jリーグ対象】」に記載があった.

競技中、選手が頭頸部を強く打ったと主審が判断した場合、主審はすみやかに当該選手のチームドクターをピッチ内に呼び、チームドクターは診断をする。主審の判断、またはチームドクターからの要請を受けた主審からの合図により、ハードボードの担架を適宜ピッチに入れる。
サッカーファミリー メディカルインフォメーションより引用
http://www.jfa.jp/football_family/medical/b10.html

強く打ったと主審が判断しなかったのかもしれない.
しかし,川崎フロンターレの選手だけで無く,競り合った鹿島アントラーズの選手も倒れている.
だから試合は止めるべきだったと思う.
さらに,大島が試合を止めるためにボールをピッチ外に意図的に出したことすら無視されている.
主審の判断にも疑問がある.

何にしても,一連のプレーで大きなけが人が無くよかった.



セットオフェンスでの危険なプレー


首位の鹿島が相手であるにもかかわらず,いつも通りのパス回しを行えた.
その崩しの中で危険なプレーがあったので,見ていきたい.

前半の39分.
左から右に攻める川崎フロンターレ.
鹿島の選手全員を,自陣に押し込んだ状態.



家長から中村になかなか見事な縦パスが入る.
中村は,ここまでに至る動きも見事で,プレスがかからない状態でパスを受けることができている.



それを見て,前にスプリントする家長と大島.
・・・二人同時にというのが,かなりリスクが大きい.

パスアンドゴーは,基本である.
しかし,ネットのいつものプレーを見て分かるようにリスクは大きい.
もちろん,通ればかなりのチャンスになるが.

さらに,ここでは家長のパスアンドゴーだけでなく,大島も前にスプリントしている.
大島と家長のいた場所は誰もいなくなり,途中でボールを取られたら,容易くゴール前までボールを運ばれる.

案の定,中村からのパスが鹿島の選手に引っかかり,決定機まで持って行かれている.

二人同時に前にスプリントするのは,チャンスにつながる.
しかし,リスクが大きいのを忘れてはならない.

今の場面だったら,
① 中村は大島の裏に入る
② 車屋は家長の裏に入る
といった対応が考えられる.
せめて,①だけでも必要かと思う.


首位の鹿島相手に,いつも通りのプレーをできて,さらに改善点もある.
今後がさらに楽しみになった一戦だった.


余談.
後半61分.選手交代で鹿島の30番が出てきた場面.
DAZNでは確認できなかったが,NHKでは副審の隣で指示を出す菊池新吉コーチの姿が映っていた.
交代で入る30番を警戒せよ!という指示だったのだろうか?
選手交代のボードが出ている真横で指示を出すコーチ.
なかなか珍しい場面だった.



以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.