2020年8月16日日曜日

サイドでの組み立てと先制点の場面 2020年 10節 川崎フロンターレ 対 コンサドーレ札幌

コンサドーレ札幌の両サイドバックの隙をうまく攻められていたと思います.
先制点に繋がるコンサドーレ札幌の選手のプレーは残念でしたが.


川崎フロンターレは,いつも通りの4-3-3.
コンサドーレ札幌は3-4-3.
ほぼマンツーマンでの守備.


コンサドーレ札幌のサイドの守備

前半2分.右から左に攻める川崎フロンターレ.
ジェジエウから谷口にパスが出た場面.
右サイドバックの車屋に渡して,隙を探りたいところ.
車屋にパスが出ると,かなり深いところから右サイドバック7番がプレスにくる.
コンサドーレ札幌の中央の選手は何をやっているかというと,マンツーマンで人に付いている.
ツートップ気味の35番と14番は,川崎フロンターレのセンターバック二人を.
トップ下っぽい18番は,守田に付くことが多い.
ボランチ二人は,脇坂と下田に付く.

コンサドーレ札幌は,サイドでの守備の人数が足りていれば,サイドバックが頑張って出てこないときもある.

それでもコンサドーレ札幌のサイドバックは,長い距離を詰めてプレスに行かなければならない.
川崎フロンターレとしては,サイドバックをひたすら走らせる,さらに,その裏を狙っていきたい.

それが顕著にあらわれたのが前半29分.おそらく給水中に指示が出たのかと.


両サイドバックの車屋と山根に何回かボールを当てて,センターバック谷口にボールが戻った場面.

コンサドーレ札幌の右サイドバック7番は,車屋に釣られてかなり前に残っている.
左サイドバック4番は山根に気を引かれているのか,裏で旗手が走り出しているにもかかわらず立ち止まっている.
宮代が画面左下にいるように,コンサドーレ札幌の最終ラインの3名は,かなり広がっている.

谷口は裏に走った旗手へロングパス.
かなり良く出来た狙いだったのだが,パスの精度が悪くて繋がらず.残念.

やはりセンターバックからのパスの重要性が増している.

この試合,谷口から良いパスも出ている.
前半6分.谷口がボールを持っている場面.


脇坂が前線に居て,下田と守田が低い位置にいるため,コンサドーレ札幌のディフェンスラインの間に大きなスペースが出来ている.

このスペースで誰かフォワードがボールを受けて,展開していきたい.

谷口は前を向いてボールを持てているが,コンサドーレ札幌の選手が詰めてきていてそんなに余裕は無い.
相変わらず,マンツーマン気味なので,数的優位を作れている状況でも無い.
それでも,うまくプレスからズレて・・・

レアンドロへとパスを通す.見事!

レアンドロは,タイミング良く走り込んだ脇坂に逸らす.
しかし,残念ながらパスは繋がらず..
レアンドロにはスペースをうまく使って欲しかったが.


しかし,マンツーマンで来るチームと対戦すると,足下があるゴールキーパーが欲しくなるのだが,贅沢だろうか.


得点に繋がったコンサドーレ札幌の無駄なファール

前半34分頃.川崎フロンターレはセットプレーから先制点をあげる.
そのセットプレーの原因となるファールがあまりにも無駄.

前半32分.
コンサドーレ札幌のセンターバック10番が,中央に待ち構えているフォワード14番へとパスを出す.

このパスを旗手が見事にカット.
そのままドリブルで前線に駆け上がる.

ドリブルしてゆっくりと上がる旗手に,コンサドーレ札幌14番は付いてくる.
目の前で獲られたボールを奪い返すために偉い,と思ったのだが,続いてプレーを見ているとどうも違う.

旗手はサイドに開いた宮代にパス.
その後,宮代はボールを戻す.

この後,旗手は自分のポジションの右サイドへと移動するのだが・・・

何故か旗手に付いていくコンサドーレ札幌14番.

旗手の行く先でコンサドーレ札幌の守備の人数が足りていないという訳でもない.
旗手のことを好きなのか?

マンツーマンで14番が付いてきているにも関わらず,サイドに来た旗手へパスを出す山根.
当然,旗手は14番からチェックを受ける.
ただ,そのチェックがあっさりとファールに.

その後,このファールで得たセットプレーから先制点をあげる.

持ち場を離れて,ふらふらと一人の選手についていき,最後にはゴール付近で不用意なファールをする.
コンサドーレ札幌は,こんなプレーが許容されている,とうことらしい.
コンサドーレ札幌の監督は守備練習をしないことで有名らしいが,これは規律のレベルでは無いかと.
少し残念.


川崎フロンターレは,一つ一つのプレーに明確に意図がある.
今回の14番のファールでさえ,川崎フロンターレが誘ったのでは無いかと邪推してしまうほどに.
さすがに無いと思うが..

こういったチームに対応するためには,かなり頭を使う.
それで頭も身体も疲れ切ったところに,小林や三苫が出てきて個の力でぶち壊される.
たまったもんじゃない.

これからの2連戦は,守備に定評のあるロティーナ監督のセレッソ大阪,フィッカデンティ監督の名古屋と続く.
どういった対応をしてくるだろうか.


以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.