セレッソ大阪をズタボロに出来たので,名古屋グランパスにあまり期待していなかったのですが,甘かったです.
名古屋グランパスの守備は凄かったです.
前線の選手達(10番,16番,25番)の守備への関与が丁寧すぎです.
ちょっと感動しました.
川崎フロンターレはいつも通りの4-3-3.
名古屋グランパスは4-2ー3-1です.
名古屋グランパスの守備への戻り
名古屋グランパスは,しっかり守備に戻る意識が強い.
川崎フロンターレのパスが,戻ってきた選手にけっこう引っかかっている.
前半15分.
右から左に攻める川崎フロンターレ.
車屋がボールを保持していて,それに名古屋グランパスの右サイドバック26番がプレスに来ている.
車屋はサイドに開いた三笘へとパス.
パスを出した車屋は縦に走る.
縦に走った車屋に三笘からパスが出て,サイドを抉る.
車屋には,名古屋グランパスのセンターバックが出てきて対応する.
そのセンターバックが抜けた穴にパスを出すのだが,先ほど車屋にプレスをかけた右サイドバック26番がしっかりと戻っている.
戻るのは当たり前で当然なのだが,かなりしっかりと走って戻っている.
ちょっとでも走るスピードが遅ければ,カットできなかっただろう.
名古屋グランパスの26番は,守備に勢いがあって好ましい.
前半1分.
左サイドを抉って,一度パスを戻した場面.
脇坂から守田へとパスが出るのだが,後ろから名古屋グランパスの10番が戻ってきてカットされる.
前半38分.
脇坂から三苫へとパスが出るのだが,ここでも後ろから戻ってきた名古屋グランパスの25番にカットされる.
どれも当たり前のプレーなのだが,名古屋グランパスは手堅く丁寧にやってくる.
川崎フロンターレは,名古屋の前線の選手(10番,16番,25番)に何回ボールを奪われたのだろうか.
名古屋グランパスのこの3選手の守備の意識は相当高かった.
16番は一見サボっているように見えるときもあるが,大事な場面ではしっかりと守備に奮闘していた.
16番はサボるのがうまいのかもしれない.
名古屋グランパスのブロックは4-4の形を作るが,両サイドハーフの位置に3選手(10番,16番,25番)の誰が入っても良いようである.
両サイドハーフの位置に入れなかった残りの選手は,中央周辺で穴を埋めているようであった.
非常にうまい.
今年見た対戦相手の中では,圧倒的に組織的な守備だった.
失点に繋がった守備
少しだけ.
前半43分.川崎フロンターレは,右サイドを攻められていた.
跳ね返して一度ダミアンに収まるが,すぐに奪われる.
名古屋グランパスのゴールキーパー,センターバックと経由してボランチの8番にボールが渡った場面.
その名古屋グランパスの8番に,下田が結構な距離を走ってプレスをかける.
その結果,8番のプレースピードが加速し,サイドに開いた26番へとパスが通る.
下田が前に出た結果,中央には広大なスペースが空く.
それを見て歩いている守田.
このスペースをフォワードに使われて,またサイドに展開される.
そこからクロスを入れられて失点.
気になったのは以下の事柄.
1.下田はこの場面で強引にプレスに行く必要があったのか?
2.守田は何故横にシフトしなかったのか?
3.脇坂は自分より前に出てきた下田を見て何も考えかかったのか?
4.三笘は下田の空いたスペースを意識した上でボールホルダーに詰めたのか?
整理して欲しいと思う.
もっとじっくり見たかったのですが,明日には神戸戦なのですよね..
以下,よろしくお願いいたします.