2020年8月25日火曜日

しっかり戻る名古屋 2020年 第12節 川崎フロンターレ 対 名古屋グランパス

 セレッソ大阪をズタボロに出来たので,名古屋グランパスにあまり期待していなかったのですが,甘かったです.

名古屋グランパスの守備は凄かったです.

前線の選手達(10番,16番,25番)の守備への関与が丁寧すぎです.

ちょっと感動しました.



川崎フロンターレはいつも通りの4-3-3.

名古屋グランパスは4-2ー3-1です.



名古屋グランパスの守備への戻り

名古屋グランパスは,しっかり守備に戻る意識が強い.
川崎フロンターレのパスが,戻ってきた選手にけっこう引っかかっている.

前半15分.
右から左に攻める川崎フロンターレ.


車屋がボールを保持していて,それに名古屋グランパスの右サイドバック26番がプレスに来ている.
車屋はサイドに開いた三笘へとパス.
パスを出した車屋は縦に走る.

縦に走った車屋に三笘からパスが出て,サイドを抉る.
車屋には,名古屋グランパスのセンターバックが出てきて対応する.

そのセンターバックが抜けた穴にパスを出すのだが,先ほど車屋にプレスをかけた右サイドバック26番がしっかりと戻っている.
戻るのは当たり前で当然なのだが,かなりしっかりと走って戻っている.
ちょっとでも走るスピードが遅ければ,カットできなかっただろう.

名古屋グランパスの26番は,守備に勢いがあって好ましい.


前半1分.

左サイドを抉って,一度パスを戻した場面.
脇坂から守田へとパスが出るのだが,後ろから名古屋グランパスの10番が戻ってきてカットされる.

前半38分.


脇坂から三苫へとパスが出るのだが,ここでも後ろから戻ってきた名古屋グランパスの25番にカットされる.

どれも当たり前のプレーなのだが,名古屋グランパスは手堅く丁寧にやってくる.
川崎フロンターレは,名古屋の前線の選手(10番,16番,25番)に何回ボールを奪われたのだろうか.
名古屋グランパスのこの3選手の守備の意識は相当高かった.

16番は一見サボっているように見えるときもあるが,大事な場面ではしっかりと守備に奮闘していた.
16番はサボるのがうまいのかもしれない.

名古屋グランパスのブロックは4-4の形を作るが,両サイドハーフの位置に3選手(10番,16番,25番)の誰が入っても良いようである.
両サイドハーフの位置に入れなかった残りの選手は,中央周辺で穴を埋めているようであった.
非常にうまい.
今年見た対戦相手の中では,圧倒的に組織的な守備だった.


失点に繋がった守備

少しだけ.

前半43分.川崎フロンターレは,右サイドを攻められていた.
跳ね返して一度ダミアンに収まるが,すぐに奪われる.
名古屋グランパスのゴールキーパー,センターバックと経由してボランチの8番にボールが渡った場面.


その名古屋グランパスの8番に,下田が結構な距離を走ってプレスをかける.
その結果,8番のプレースピードが加速し,サイドに開いた26番へとパスが通る.

下田が前に出た結果,中央には広大なスペースが空く.
それを見て歩いている守田.

このスペースをフォワードに使われて,またサイドに展開される.
そこからクロスを入れられて失点.

気になったのは以下の事柄.

1.下田はこの場面で強引にプレスに行く必要があったのか?
2.守田は何故横にシフトしなかったのか?
3.脇坂は自分より前に出てきた下田を見て何も考えかかったのか?
4.三笘は下田の空いたスペースを意識した上でボールホルダーに詰めたのか?

整理して欲しいと思う.

もっとじっくり見たかったのですが,明日には神戸戦なのですよね..

以下,よろしくお願いいたします.
にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村

画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.