2017年4月23日日曜日

川崎フロンターレ VS 清水エスパルス -ボランチの役割-

概要

攻撃の時,相手自陣に押し込んだあとの,ボランチの役割がわからない.
特にネット.
明確な答えは無いのかもしれないが,気づいた問題点を整理してみた.

布陣

川崎フロンターレの布陣は4-2-3-1で,清水エスパルスは4-4-2.
清水エスパルスのフォワード2人は,かなりしっかりと守備もするため,なかなか崩すのが難しい.




攻撃におけるボランチの役割

前半の4分くらい.
左から右へ攻める川崎フロンターレ.



前線からボールをネットまで戻したところ.

川崎フロンターレは,ネットをセンターバックの間に落とすことがおおい.
この位置にネットを落とす意味がわからなくなってきた.

ネットを落とす意味は,以下の3つだと思っていた.

① 縦パスを通せる.
② 中央からサイドバックまでサイドチェンジのパスを一気に通せる.
③ ①と②を織り交ぜることにより,相手の守備の狙いを曖昧にさせる.

特にネットは,キックフェイントなどで③が上手くできる.
しかし,今回の清水エスパルス戦で,ネットによる大きなサイドチェンジは前半45分の間で1度しかなかった
その結果,清水エスパルスは守備の狙いを絞れて守りやすかったのではないかと思う.

以下,確認していく.



先ほどの場面から,右サイド奥にボールが行き,再びネットまで戻ってきたところ.

ネットは逆サイドの車屋めがけてロングボールを蹴ろうとしている.
それに合わせて,清水のサイドバックとサイドハーフが車屋の方へ詰めている.
川崎フロンターレの方では,阿部が裏に抜けている.

阿倍の進む向きと清水のサイドバックとサイドハーフの向きが異なるので,なかなか良い場面

この後,ネットは清水の動きを警戒してロングボールを蹴らなかった.
しかし,こういった場面を何度も作って,清水エスパルスの守備を揺さぶりたい.

だが,ネットは大きなサイドチェンジを前半45分の間で1度しかしなかった.
その結果どうなったかというと,以下のようになる.



前半の30分.
右サイド奥から,ネットにボールが渡り,ネットが前を向いてドリブルしている場面.
ネットは勢いよく振りかぶるのだが,清水のサイドハーフとサイドバックは中しか見ていない.
逆サイドの車屋は無視.
車屋にまで蹴られる可能性を一切考慮していない.

もちろん前半4分のときと比べて,清水の選手の位置は異なる.
しかし,外への意識は全然なさそうに見える.

まあ,この後,ネットは三好まで縦パスを通すんだけどね.
清水エスパルスの選手は密集しているから,その後がなかなか続かない.

攻撃が単調すぎて,守備する側としては狙いを絞り易い


以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.