2017年4月10日月曜日

川崎フロンターレ VS ヴァンフォーレ甲府 -ボランチの攻撃とサイドバックの役割-

概要

前半15分ほどを頑張って見た.

①布陣,②ボランチの攻撃時における位置,③サイドバックの役割を担う選手について見ていく.
特に②のボランチの位置については,得点不足につながっているような気がする.

布陣


川崎フロンターレは3-4-3で,ヴァンフォーレ甲府の布陣は3-5-2.




ボランチの攻撃時の位置

前半の3分くらい.



セットオフェンスから,左サイドを突破して長谷川がクロスを上げた場面.
クロスの先は,小林とハイネルの2人だけ.
ウイングバックのハイネルが上がっているのは立派なのだが,それでも2人しか居ない.
この後,ハイネルとゴールキーパーが競り合って,バイタルエリアにゴールがこぼれるが,後続が無いため単発の攻撃に終わる.

このような感じで,サイドを崩して突破したとしても,クロスの先は2人.
後続も無く単発で終わるような場面が15分の間に2回あった.


もう1人,クロスの先に追加するとしたら,トップ下の中村またはボランチのネットか森谷のどちらかになる.

これらの選手がどこに居るかというと,時間を少し戻して崩す直前.



中村は崩しに参加している.
一方,森谷とネットは後ろでサポートするような位置に居る.

クロスの先に厚みを増すためには,森谷はネットが居る位置に,ネットはもう一列前に居ないといけない.
車屋の後ろには,谷口と奈良が居るのでなんとかならないだろうか.


サイドバックの役割を担う選手


セットオフェンスのとき,川崎フロンターレはボランチの選手を一枚下げて,両サイドの選手を押し上げる.
押し上げられた選手は,サイドの攻撃の起点となる.

ボランチを一枚下げるのは,4バックの時によくあるやり方.
しかし,川崎フロンターレは3バックでもボランチを一枚下げる.
このとき,今の川崎フロンターレの布陣だと,押し上げられるのは車屋と奈良になる.

車屋は,問題ないが奈良が攻撃の起点になれるのか疑問がある.
例えば,前半の3分のセットオフェンス.



車屋は,目の前に相手が居るにもかかわらず,その裏にズバッとパスを通すことが出来る.
セットオフェンスのときは,このようなパスを出せることが攻撃の起点として重要である.

奈良はこのような攻撃の起点になれるのだろうか.
そもそも,こういった役割を奈良に割り当てるべきか疑問がある.
まあ,けが人続出でどうしょうもないのかもしれないが..

それでも,やりようはある.
ボランチが降りたときに,奈良は押し出さなければ良いだけ.
何も絶えず左右対称に選手の動きを組み立てる必要は無い.

けど,3バックでさらにボランチを降ろすメリットはあるのか改めて考えて欲しい.
最終ラインでネットがする仕事は,谷口がすれば良いだけでは無いのか?


セットオフェンスのときの,最初と最後でボランチの位置が中途半端な気がする.
どうなのだろうか.


余談.
プレビューで狙い所とした40番は,終了間際になってようやく足をつっていた.
ギリギリ耐えられてしまったか....


以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.