2020年7月6日月曜日

2020年 第2節 川崎フロンターレ 対 鹿島アントラーズ

川崎フロンターレ対鹿島アントラーズ
前半追加点のシーンです.
4-4-2のサイドハーフを無力化し,見事に相手を崩しました.


まず,布陣は以下の通りです.
川崎フロンターレは4-3-3,鹿島アントラーズは4-4-2です.




1.鹿島サイドハーフの守備

鹿島アントラーズは普通の4-4-2で守ります.
4-4-2の守備はサイドハーフがどの程度守備を頑張るかで,強度が極端に変わります.
川崎フロンターレは,サイドハーフの守備の綻びから崩していきたいところ.


前半6分,左から右に攻める川崎フロンターレ.
川崎フロンターレの13番,右サイドバック山根が長い距離を走ってオーバーラップ.
鹿島アントラーズの左サイドハーフ11番はしっかりと着いてきます.


前半,9分.
ロングボールが山根に通ります.
そこへも,しっかりと鹿島の左サイドハーフ11番は戻ってきます.



鹿島アントラーズの両サイドハーフは,そこそこの強度で守備に貢献します.
それなので,川崎フロンターレはなかなか崩せなくて大変・・・とはならず,狙い通りです.
川崎フロンターレの両サイドバックの攻撃を,サイドハーフに対応させるのは,体力的にほぼ無理です.
必ず綻びが生じます.
川崎フロンターレは,その綻びをエグいほどに狙っています.


2.サイドの崩し

前半の29分.追加点につながる場面です.



左サイドバックの登里がハーフライン少し手前までドリブルして,センターバックの谷口にボールを戻した所です.
ここから,ジェジエウを経由して,右サイドバック山根までボールが渡ります.


山根にボールが渡った場面です.
鹿島アントラーズの左サイドハーフ11番は,ジョグで見ています.
代わりに,鹿島アントラーズの左サイドバック14番が山根に向かって詰めてきています.

もう,最高の場面です.

サイドバック対サイドバックの状況が作れました.
山根は,この場面で勝負できないようなら,攻撃参加する意味なし.
鹿島アントラーズの左サイドハーフが微妙に前に残っているので,もしボールを獲られたらかなりのピンチになります.
けど,勝負でしょう.

家長が左サイドバックの裏に向けて走って,山根は中央に向けてドリブル勝負.


山根は見事に,抜け出ます.
そうすると,どうなるかというと,家長をケアしていた鹿島のセンターバック28番が山根の方を向かざるを得なくなります.
そのタイミングで山根は,フリーになった家長へとパス.

センターバックが一枚出てきているので,中央には2対2の状況が出来上がっています.
ここで,ダミアンがボールに寄りすぎていないのも素晴らしい.

鹿島アントラーズの右サイドバック2番からすると,最悪な状況.

家長はゆっくりと前線を確認してクロス.
ダミアンを通り越したボールは長谷川に収まって,ナイスゴールに.

見事でした.


鹿島アントラーズは,川崎フロンターレの対策をしたと思えない守備.
監督は古い人なのでしょうか.
逆に,川崎フロンターレは,このレベルのできの相手ならあと1~2点は獲って欲しかった.



以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.