2017年8月18日金曜日

押し込んだ後の攻め方

概要


次節のコンサドーレ札幌は,自陣に引いて5-4-1で守ってくると思われる.
自陣に思いっきり引いた相手に対して,どうやって攻めるか海外のチームと比較をしてみた.

ラストパスの出所

 

プレミアリーグ 第1節 ブライトンVSマンチェスターC.
ブライトンは4-4-2で自陣に徹底的に引きこもる.
この引きこもった相手に対して,マンチェスターCがどう攻めるのかを見た.

攻め方を見るために,勝負のラストパスが何処から出されるのか数えてみた.

今回のラストパスは,以下の条件を満たすように数えた.

1.セットオフェンス時のパスであること.
2.ペナルティーエリア内に居る(または走り込んでいる)選手へ向けたパスであること.
3.シュートに結びつかなくても,1.と2.を満たしていれば数える.
4.カウンターにおける攻撃の時は考慮しない.
5.コーナーキックは数えない.



ラストパスは,前半だけで19回出ていた.
パスが出た場所は,以下の図の赤丸に示した.



ラストパスが出された場所は,図の黒丸に示すように3つの領域に分けられる.

1は,ペナルティーエリア脇からのクロス.
車屋や登里がサイドを抉って出すラストパスのイメージである.

2は,中央付近からディフェンスラインの裏へ走るフォワードへ,グランダーのスルーパスが2本くらい.
中村憲剛が出すスルーパスに似ている.




最後に,一番本数の多い3は,裏に走り込むフォワードへ出す浮き球(またはクロス?).



パスの出し手が前を向いた瞬間にフォワードが裏に走る.
そこへグランダーでは無く浮いたボールでパスを出す.

ディフェンスラインとゴールラインの間は非常に狭いが,そこを狙ったパス.

川崎フロンターレでは,ほとんど見かけないパス.
たまに,ネットから長谷川へ出るパスが近いかもしれない.
ただ,ネットから長谷川へのパスは,もっとディフェンスラインとゴールラインが離れていたときだった気がする.



さて,このようなラストパスを,川崎フロンターレはどれくらい出しているのか数えてみた.

対象とした試合は,第7節のコンサドーレ札幌戦の前半.




・・・・.前半通して4回だけ.
マンチェスターCの19回と比べると,かなり少ない.

まあ,第7節あたりは怪我人多発でかなり苦労していた時期である.
その頃からすると,だいぶ改善していると思われる.

ちなみに,マンチェスターCは,19回もラストパスを出すほど圧倒したにも関わらず,前半無得点である.

川崎フロンターレは,もっともっと攻めて良い.

以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.