2017年2月27日月曜日

2017年 第1節 大宮 対 川崎

J1リーグ 1st 第1節 大宮 VS 川崎.

大宮の布陣は4-4-2,川崎は4-2ー3-1.




前半10分までを詳しく観た.
大宮の44番,左サイドハーフ瀬川が良かった.
川崎の縦パスを上手く遮り,流れを断ち切った.




左から右に攻める川崎.
まずは,大宮の4-4-2のブロックの様子.

逆サイドの選手が,縦半分(センターマークよりボール側)まで入る.
DFラインもかなり浅く,縦横をしっかり圧縮する.



ゴール前でも同じようにブロックを作る.
図は,川崎がスローインで少しボールを戻した場面.
逆サイドのSHとSBは,ほぼ真ん中まで絞る.

この4-4-2のブロックの強度がどの程度かは,SHの動きを見ればわかる.




まずは,SHが機能しなかった例から.
前半1分,川崎のビルドアップ.



谷口にボールが入った瞬間,田坂がボールを受ける動きをする.
それに釣られて,SH瀬川は,CMFとの間を空けてしまう.
大宮は,その間を通されて,前線の小林までボールを通される.
4-4のブロックを作るなら,やってはいけないプレー.

対して川崎は,このようなシーンをたくさん作り,崩していきたい.
このように,最初は,もろいブロックかと思われた.

しかし,これ以降のSH瀬川は秀逸なプレーを見せる.




10秒後.
田坂のスローインが,谷口に入った場面.
谷口はボールキープしながら,点線で示したラインのパスを入れる機会をうかがう.
しかし,今度のSH瀬川は,田坂に釣られることなく,中央に絞って縦パスのコースを消す.



谷口は,縦に出せなくて,とりあえず田坂に預ける.
それをみて,SH瀬川は田坂へ猛ダッシュ.
田坂は慌てて(?)谷口へ戻す.
このタイミングで大宮FWの二人もプレスをかけており,川崎は危うくボール奪取されそうになる.


ビルドアップでの守備だけでなく,ゴール前での守備もなかなか良い.



場面は,家長が背中を向けてボールキープし,CMFのネットへボールを落とした場面.
ネットは前を見てボールを保持している.
SH瀬川は,SB田坂にボールが入ることを頭に入れ,少し前に出る.





しかし,ネットはキックフェイント(?)で蹴らずにボールを持ち直す.
その後,すぐさま中央の中村へパス.
中村へのパスが通るが,SH瀬川が詰めている.

そこは,けど中村.
SH瀬川を軽やかに躱して,シュートまで持ち込む.
しかし,この躱す動作の間にCBがしっかりと詰めて,シュートコースを消し,コーナーキックに逃れる.

SH瀬川のプレスがなければ,中村はもっと余裕を持ってシュートを打てていた.
SH瀬川は,ネットが大きく蹴ろうとしたら田坂にプレスをかけるよう動き,大きく蹴らないと判断した瞬間に中央に絞っていた.
状況の判断力が非常に高い.



SH瀬川は,守備だけでなく攻撃にも奮闘する.



場面は,大宮の攻め.
センターライン付近からのFKからボールをつなぎ,SBが上がって出来たスペースに居るCMF茨田へボールが入った場面.
CMF茨田は,そこから一気に裏にロングボール.




上記をゴール裏のカメラから捕らえた場面.
SH瀬川は,DFライン上を中央に向かって横に走り,パスが出る瞬間に裏に抜ける.
谷口のナイスディフェンスに阻まれるが,決定機を演出.

SH瀬川は,攻守にわたって獅子奮迅の働き.
このような動きが出来るSHが増えてくると楽しくなってくる.
ただ,やはり体力は90分保たないのか,後半18分には交代していた..

瀬川の動きは良かったが,教科書通りの動き.
従って,読みやすい.

川崎としては,このような守備をされることを事前に織り込んで望んで欲しい.
ただし,教科書に載っているような動きなので,崩すのは難しい.
けど,SHの体力が保たないことは,昔から言われている.
とりあえずサイドチェンジを繰り返して,両サイドハーフを疲弊させるくらいして欲しい.

川崎の良いところ・・・.あれ?
鬼木達が元気そうなことかな..

では.





以下,よろしくお願いいたします.

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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.