2021年3月7日日曜日

センターバックを狙い撃ち 2021年 第3節 川崎フロンターレ 対 ベガルタ仙台

快勝でした.

川崎フロンターレの狙いは,「ボールサイドのセンターバックを釣りだして,ゴール前で2対2の状況をつくる」でした.

昨年度から引き続き行っている戦い方です.

仙台はまったく対応できていませんでした.


川崎フロンターレは4-3-3.

ベガルタ仙台は4-2-3ー1.引いて守るときは4-4-2.




センターバックをどっちつかずの状況に追い込む

前半22分.
右から左に攻める川崎フロンターレ.


右サイドで田中がボールを保持している.
ゴール前をみると,小林と長谷川にそれそれセンターバックとサイドバックがついている.
ボール側のセンターバックは,小林の前にいる.
この状態でセンターリングをあげても厳しい.

田中は,ボールを保持しつつ,相手を引き付ける.
サイドバックが寄ってきて,空いたスペースに山根が入り込む.

田中は山根にパスを出さず,シミッチに戻す.
このとき,山根はその場にゆっくりととどまる.
山根についてきたボランチは前に行くので,センターバックは山根のほうに寄る.
その結果,ゴール前では小林と長谷川がゴール前で2対2となる.
シミッチはそれをみてクロスをあげる.

センターバックはできるだけゴール前にとどまりたい.

しかし,とどまり続けると,それはそれで狙われる.

前半の38分.

サイドチェンジ後に,遠野がドリブルで右サイドを前進する.
ベガルタ仙台のセンターバック二人は,小林周辺でとどまっている.

それを見た桶田がセンターバックとサイドバックの間に走りこむ.


遠野から戻されたボールを,山根はダイレクトでセンターバックとサイドバックの間に出す.
ボールを受けた桶田は,うまくセンターバックをかわして,クロス.
4点目.

この場面,ベガルタ仙台のセンターバックの反応は,決して遅かったわけではない.

ベガルタ仙台のセンターバックは,とどまると前にあるサイドバックとの間のスペースを使われる.
その間を埋めると,今度はクロスをあげられてゴール前で2対2を作られる.
ベガルタ仙台のセンターバックは,難しい選択を絶えず迫られていた.

川崎フロンターレは,このような仕掛けを両サイドで行っていた.
小林を中心として機動力の高い長谷川と遠野.
非常に魅力的な組み合わせだった.


以下,よろしくお願いいたします.
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画像は(株)Jリークメディアプロモーションが制作し,DAZNが放映したのを引用した.
ただし,画像中の名前,数字,矢印などの記号は著者が加筆した.